ベトナムでの移動手段

どんな移動手段があるのか

本誌『Walking Vietnam』では毎月オススメの観光スポットが紹介されています。それらの素敵な場所を訪れるために必ず必要になるのが移動手段です。ベトナムでの移動は、タクシー、Grab(グラブ)などの配車アプリ、バス、バイク、自転車、徒歩といったところ
でしょうか。徒歩ならもちろんタダですが、行動範囲が限られてしまいますし、時間もかかります。いろいろなところを効率よく見て
回ろうと思ったら、車やバイク等の移動手段が欲しいところです。

タクシーについて

 前段でご紹介した乗り物の中で、一番手軽に利用できるのはタクシーです。日本と比べてとても安く、ハノイの空港から旧市街まで40分程度で2500円前後です。ホテルから出かけるときはフロントで手配してもらえるのですが、帰りなどは通りで流しているタクシーを捕まえる必要があってなかなか大変です。
 

 ちなみに日本では手を上に上げて車を停めますが、ベトナムでは手を前に突き出してひらひらさせる(手招きのようにも見える)よ
うにして車を停めます。ただ、怖いのがボッタクリ。英語もほとんど通じないので、遠回りされてないか心配になっても、そもそも聞
くことができません。さらに、ベトナムの通貨は桁も多いので、間違えて多く払ってしまうこともあります。運転手が親切なら多すぎると教えてくれますが、気前の良いチップと勘違いされたり、そのまま持って行かれることもあります。
 

 行き先を伝えるのも大変です。ベトナムのタクシーでは英語はほとんど通じません。Google Mapなどで地図を見せても「分からない」と言われることが多いです。ベトナムのタクシー運転手は、行き先を通りの名前と番地で判断するので、これらを伝える必要があります。ホテルに着いたら、必ずホテルのフロントなどにあるホテルの住所などが書いてあるカードをもらっておき、ホテルに戻る際にはそれを見せるのが一番確実です。

Grabについて

 行き先を伝えるのが大変、ボッタクリが怖い。そこでオススメの交通手段がGrabなどの配車アプリです。日本ではUber Eats(ウーバーイーツ)などの配達サービスが普及していますが、Uberはベトナムからは撤退してしまったので、同様のサービスとしてGrabが有名です。他にもGojek(ゴジェック)、GoViet(ゴーベト)、Be(ビー)など似たようなサービスがいろいろあります。とりあえず、旅行や短期滞在ではメジャーなGrabを使うのが安心です。

 Grabはスマホに専用アプリをインストールして使います。ピックアップしてもらう場所と行き先を地図や住所などから指定して配車を実行すると、近くに居る車が迎えに来てくれます。以前は英語版しか無く、扱いにくかったのですが、現在は日本語にも対応して随分使いやすくなりました。Grabは車だけでなく、バイクも呼ぶことができて、そちらの方が料金は安くなります。ただ雨が降ると当然ずぶ濡れになるので注意して下さい。夏の時期はハノイなどでも突然の夕立で、乗っている最中にずぶ濡れ。「ホテルまであと少しだったのに!」なんてこともあります。配車アプリは料金も乗る前に表示されているので安心です。
 

 ちなみに日本のUberEATSなどと同様、価格は変動します。朝夕のラッシュ時や雨天時など、需要が高い時間帯は価格が上がり
ますので気をつけて下さい。

バスでの移動

 少し遠くに行くときにはタクシーやGrabだと、それなりのお値段になってしまいますそこで次に紹介するのがバスです。海外でバスというと治安が心配なのでオススメしないと言われることも多いのですが、ベトナムは比較的安全です。(もちろんスリなどには充分注意が必要です。)バスには大きくつのタイプがあって、都市間を移動するような中・長距離バスと、市内を走るいわゆる路線
バスがあります。
 

 まず路線バスは圧倒的に安いです。路線の距離によって値段が変わりますが、どこまで乗っても料金は同じです。一番安い路線で7000VND(約40円)!ノイバイ空港から旧市街までの路線なら5万VND(約300円)、タクシーよりも断然安くなります。ベトナムのバスには車掌さんが乗っていて、乗ると料金の回収に来るので、お金を支払うとチケットを渡される仕組みです。降りるときはそのチ
ケットを見せたりする必要も無く、そのまま降りればOKです。スーツケースが2つも3つもあったりすると大変ですが、身軽な移動な
らバスの移動も検討してみて下さい。バス停や路線はGoogleマップに現在地と行き先を入れて、経路の検索で公共交通機関のバスを選ぶと、路線の番号や乗り降りする停留所も表示されるので、初めてでも悩まずに乗ることができます。
 

 もう1つの中・長距離バスは、大型のバスターミナルでチケットを購入して乗ることができます。座席は寝台のスリーピングバスになっていることが多いです。ハノイから別の都市、ハロン湾やニンビンといった数時間で行ける場所から、ダナンなどの中部、果てはホーチミン市まで行ける長距離バスなどもあります。このような長距離バスは、「突然途中で下ろされて、その後どうすればいいか分からない」というハプニングもしばしば起こるので、困ったときに助けてもらえるように英語が通じる旅行代理店で手配した方が安全です。

バイク・自転車

徒歩に比べると行動範囲が大きく広がります。一番のメリットは自分の都合で自由に移動できる点ですが、デメリットは危険がつきまとうことです。
 

まず自転車から。自転車に乗りたいときはホテルで頼んでみて下さい。ハノイでは最近シェアサイクルなども設置が始まっているようですが、まだまだ実験段階といったところで、見つけるのも利用するのもハードルが高いです。自転車に乗る場合は、車道を走ります。歩道はでこぼこで自転車が走るのにも向いていません。バイクも同じですが、日本と違って右側通行になるので気をつけて下さい。都市部は非常に混雑していてとにかく危ないのであまりオススメはできません。ニンビンなどの地方観光地に行った場合に、田舎の風景を楽しみながらのんびり散策というのがオススメです。
 

最後にバイクについても触れておきます。私はベトナムの現地採用で滞在が長いので、ベトナムの免許を取得、バイクを購入して普段の足として利用しています。一度乗れるようになってしまうと、いつでも自分の都合で自由に移動できるので、とても便利でなくてはならないのですが、最初の頃、都市部での運転はとても怖いものでした。とにかくベトナムではみんなクラクションを鳴らしまくりますし、先を争うように走るので、日本の感覚で運転するとなかなか危険です。とはいえ都市部では皆あまりスピードは出していないので、周りの動きをよく見ながら、急な動作(急に曲がる・止まる・動く)を避けて、周りの流れに逆らわないように走ればなんとかなります。
 

ベトナムと日本では国際免許の条約が異なるため国際免許は使えず、ベトナムの免許を取得する必要があります。免許の取得についての話は今回は省略しますが、短期滞在の場合、免許の取得は困難です。ただし、50cc以下のバイクは免許不要です。また電動バイクも広く普及しており、こちらも免許は不要です。市内やちょっと郊外まで自由に散策してみたいという方は、これらの移動方法も検討してみて下さい。ただし、旅行保険ではバイクの運転などは認めていないこともありますので、先ほどの自転車も含め、安全についてはご自身の責任で慎重に判断して下さい。

著者

Kaz

プロフィール

1970年生まれ
日系ベトナムIT企業現地採用ITアドバイザー
静岡県浜松出身
ベトナム語独学歴3年半
チャンネルのモットー
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【YouTube】https://www.youtube.com/c/ChannelKaz

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