今年こそベトナム語会話にチャレンジ!

新年と言えば︑ 今年の目標

2024年、新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。と言っても、旧暦でお正月を祝うベトナムでは、今はまだ年末。2024年の新年は2月8日なります。新年と言えば今年の目標、書き初めなどでもその年の抱負を書いたりしますよね。Walking Vietnamをご覧の皆様は、ベトナムとの関わり・つながりを持つ方が多いと思います。ということで、今年の目標はズバリ!「ベトナム語にチャレンジ」というのはいかがでしょうか?「英語で済ませる」「通訳がいるから困らない」という方も多いと思いますが、ベトナム語を話す外国人はとても少ないので、私達外国人がベトナム語で話し掛けると、皆さん驚いて喜んでくれますし、笑顔を見せてくれます。といっても「ベトナム語はとにかく通じない」「ハァ?」と言われて挫折。という方も多いかもしれません

ベトナム語は難しい?

「ベトナム語は難しい」とよく言われます。でも実は、英語話者にとってベトナム語の難易度は「普通」になっています。むしろ日本語の方が「難しい」言語になります。ちょっと意外ですよね?実はベトナム語は文法が英語とよく似ており、発音さえマスターしてしまえば、後は語彙を増やしていくだけで比較的簡単に会話ができるようになるからです。一方、私達日本人にとってのベトナム語難易度は「最高難易度」と言っても良く、特に「発音」がやっかいです。日本語は50音の音を並べるだけで、多少のイントネーションがあることを除けば、音の強弱やアクセント等も無く、比較的平らな音で発音できてしまいます。一方のベトナム語には「声調」という音の上下があり、ほんの少し間違えるだけで全く通じなくなります。これが最初にして最大の難関です。文法についても日本語と語順が違うので、やはり会話の時に戸惑います。ただし先ほどお話しした様に、文法は英語とよく似ており、極端なことを言えば、英語よりも簡単で、中学レベルの基本文法て、十分会話ができます。何故英語よりも簡単なのかというと、ベトナム語には動詞の現在形や進行形、過去形、人称変化と言った変化が無く、一つだけ覚えれば良いのです。疑問文も英語に比べるととてもシンプルです。5W1Hなども通常文と同じ並べ方で、聞きたいところを疑問詞に置き換えるだけです。例えば、「私の名前はKazです。あなたの名前は何ですか?」英語なら “My name is Kaz. What is your name?” のように疑問文では疑問詞Whatを先頭に置いて、自分の名前だったところを相手の名前におきかえて・・となかなか大変です。ベトナム語では  “Tôi ten là Kaz. Bạn tên là gì? “と言った具合で、自分の名前のKazの部分を「何?」という疑問詞、”gì”に置き換えるだけです。tôi は私 bạnはあなた、tên は名前です。英語的に考えれば “Your name is what” のようになっており、実はとても簡単です。

何故日本人の発音が通じないのか?

発音はとにかく大事で、外国人のベトナム語が通じるかどうかの7~8割を占めると言っても過言ではありません。見方を変えれば、発音の壁さえ越えてしまえば、まず挫折することはありませんし、後は楽しくなる一方です。そして発音の壁は皆さんが思っているほど「難しく」も「高く」も有りません。私がYouTubeチャンネルを始めたのと、本気でベトナム語会話にチャレンジし始めたのは、約4年半前。最近では旅先の動画でもネイティブの皆さんと簡単な会話をしていますが、なんとか通じています。「4年もかかるの?」と思うかもしれませんが、実は学習開始後、半年程度でだいぶ通じるようになっていますし、1年たつ頃には、通じなくて聞き返されることがずいぶん減りました。

日本人のベトナム語が通じるようにするためには、実はちょっとした理解とコツがあります。それさえ分かってしまえば、誰でも「通じる発音」が出来るようになります。それを知らないまま闇雲に「ネイティブの発音をまね」しても上手くいきません。長年当たり前のように使ってきた日本語と、ベトナム語では、「音の出し方」が全く違うからです。

ここで全てのコツをお話しするのは紙面の都合上難しいので、いくつあるコツの中から大事なことを一つだけご紹介します。

恥ずかしい気持ちを捨てる

日本語はもともと、小さな音で、口や喉をほとんど動かさずに話せる言語です。ひそひそ話や腹話術に向いているとも言えます。一方のベトナム語は音が短く、先ほどお話しした「声調によって、ほとんど同じ音でも意味が全く異なる単語」が沢山あり、日本語に比べると口もハッキリあけるケースや、喉、お腹から音を出すようなケースもあって、日本語と比べると、どうしても声が強く大きめになります。英語もそうですが、ベトナム語を「らしく」発音しようとすると、どうしても「声が大きくなりがち」です。ベトナム語を話すときは「うるさい」と思ってしまうほどなので、なんとなく、恥ずかしくなってしまい、声も小さくなりがちです。ベトナム語はひそひそ話に向いていないので、マッサージ店などの静かな環境でベトナムの皆さんが会話しているのを聞いていると、互いに上手く聞き取れず、何度も聞き直しています。ネイティブ同士でさえ、小さな声では通じにくくなるので、日本語だとちょっと恥ずかしいと思うぐらい、大げさにハッキリと発音してみて下さい。それだけでずいぶん通じるようになります。

ベトナム語が話せると、滞在が10倍楽しくなる。

ベトナム滞在中にベトナム語を「ほんの少し話せる・通じる」だけでもベトナムの皆さんにとって特別な存在になることが出来ます。ずいぶん前に一度会っただけの店員さんが、自分の事を覚えてくれていたりします。「ベトナム語を話せる日本人」は「ベトナムに理解のある日本人」として好意的に受け止められますし、相手の印象にとても強く残ります。そしてより親身に接してくれますし、より多くの笑顔を見ることが出来ます。旅行でも出張でも、ベトナムと縁があるならベトナム語を話せると、良いこと、嬉しいことが盛りだくさんです。ベトナム語はとにかく発音!諦めなければ皆さん必ず話せるようになります。今回紹介した以外にも「日本人がベトナム語を話すためのコツ」をチャンネル内の動画で沢山紹介していますので、「今年こそベトナム語頑張るぞ!」と思われた方は、是非チャンネルにもお越し頂けると嬉しいです。

著者

Kaz

プロフィール

1970年生まれ
日系ベトナムIT企業現地採用ITアドバイザー
静岡県浜松出身
ベトナム語独学歴3年半
チャンネルのモットー
楽しく!分かりやすく!
【YouTube】https://www.youtube.com/c/ChannelKaz

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