ベトナムの電気・給排水事情について

設計、施工管理会社として、施主様と一緒に不動産を探したりすることもあるのですが、その際に我々が注意することがいくつかあります。
初期投資を抑えめにして尚且つ路面店舗でという飲食店やショップストア、教育施設やクリニック等に必要な要望に当てはまるものを考慮していくと、古いベトナムの4、5階建ての戸建てや7、8階建てのアパートをリノベーションという形になるのですが、その際に必ずあとあと問題になってくるのが、電気、水の問題です。

電気容量が不足していることや配線の不備による定期的な停電、漏電による停電が度々起こったり、屋根、壁や天井の隙間からの雨漏れ、水漏れ、逆勾配やトラップが無いことによる異臭や詰まりなどの問題が多くあります。

ベトナムの電気配線状況
ベトナムの配管、壁、屋根の仕上げ

基本的に不動産を選ばれる際は、電気については、まず電気容量や電気配線やブレーカーがどうなっているのか?使用予定の電気設備容量と既存電気設備の確認、周辺の配線環境の確認。
水については、雨仕舞について屋根や雨樋や外壁、サッシ周りの確認、壁や天井の状況、排水環境や状況についての確認を必ず行う必要があります。

正直、新規の建物で我々が施工をした場合でも、この電気と水の問題でのこの5年間でもいくつか失敗がありました。
ですので、古い建物であれば尚更そのリスクが高くなってきます。

不動産を決めることや内装や建築工事はベトナムでの事業をスタートやリスタートに欠かせないものであり、非常に重要な部分を占めるかと思います。ですので、ご自身でのチェックをしっかり行っていただき、出来れば専門の業者と一緒にチェックをすることをお勧めいたします。
また、我々設計、施工側もより一層気をつけて参ります。

著者

岡田 大輔

IMAMURA INTERNATIONAL VIETNAM
代表取締役社長

プロフィール

・宅地建物取引主任士
・木造住宅コーディネーター
・カラーコーディネーター
・インテリアコーディネーター
ローカルディベロッパーのアドバイザー、デザイン協力なども行い、
日本の内装材ブランドや日系サプライヤーとTeamTAKUMIを発足。
日系進出企業や移転、新店舗開店を内装設計、施工をベースにサポート、
ベトナム人富裕層や企業へ日本の内装材や品質を広めるために奮闘中。
日本の二児の娘からは知らないおじさんに。
【公式HP】http://iiv.asia/
【当サイトページ】https://walking-hanoi.net/magazine/ja/construction/imamura-international-vietnam/

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