新施設オープンで再注目。進化したバッチャン村で遊び尽くす！

バッチャン（Bat Trang）村といえば、陶器のバッチャン焼きで知られる有名な観光地です。ベトナム北部の観光ルートによく含まれており、ハノイを訪れた人は立ち寄ることが多いでしょう。しかし、そのほとんどは半日程度の訪問で、できることと言えば陶器の購入が中心でした。そんなシンプルな村に近年、新しいスポットが登場したことで大きく注目を集めています。

ハノイ中心部から意外に近いバッチャン村

バッチャン村は、ハノイ市に属するザーラム（Gia Lam）県内にあります。ハノイの旧市街からは車で約40分の距離
にあり、簡単に訪れることができます。そんな身近な距離にあるバッチャン村の基本情報を紹介します。

　バッチャン村は、ハノイ中心部から東南の方角に向かった、ホン（Hong）川東側のほとりに位置します。バッチャンとは「大きな中庭」という意味で、11～13世紀にかけて存在したリー（Ly）王朝時代からある場所です。現在は、ベトナムで最も古い陶器村のつとされています。
　バッチャン村では、職人の手による、さまざまな種類とデザインの芸術的な陶器を製造・販売しています。近年は陶器を自分で成形し、完成品を持ち帰る体験教室が若者から人気です。

バッチャン村への行き方

　ハノイ中心部から近いということもあり、行き方はさまざまです。料金を少しでも抑えるならバスがおすすめですが、バイクやタクシーを使っても高額にはなりません。
バス
ロンビエンバスターミナルから47A番のバスに乗車
所要時間：約30分
料金：片道で7000VND

バイク
ハノイ旧市街からGrabバイクに乗車
所要時間：約40分
料金：片道で約10万VND
タクシー
ハノイ旧市街からタクシーに乗車
所要時間：約40分
料金：片道で約20万VND

バッチャン焼きのすべてがわかる陶芸博物館に潜入！

2021年に開業した「ベトナム工芸村エッセンスセンター／Trung Tam Tinh Hoa Lang Nghe Viet」は、2018年に建
設が開始され、2021年に開業しました。建物は地上5階、地下1階があり、延べ面積は3700㎡を有します。

1階

ベトナムの有名な工芸品が種以上展示されています。バッチャン村の物産品の販売店もあります。

2階

バッチャン焼きの過去と現在がわかる展示スペースです。 500㎡の広い空間は、まるで古い陶器窯の中に入ったようなデザインが特徴です。

3階

バッチャン焼きのモダンアートセンターです。ホームステイアートと呼ばれるつの部屋があり、訪問者の休憩スペースとなっています。

4＆5階

4階はレストランとカフェ、階はティーアートハウス「フオンサチャ／Huong Sa Tra」と光の彫刻があります。

ワクワクドキドキ！バッチャン焼き作りに初挑戦

ベトナム工芸村エッセンスセンターの地下G階には、バッチャン焼きの製造体験ができる「バンソアイスタジオ／Ban Xoay studio」があります。本誌編集スタッフが、人生初という陶器作りに挑戦してみました。

粘土選び

陶器を作るための粘土を選びます。バッチャン焼きで使われる白い粘土は可塑性が高く、また粒が細かくて水に溶けにくい性質を持っています。

不要物質の処理

原料となる粘土には不要な物質が混ざり混んでいる場合が多いため、陶器作りを始める前に取り除きます。

造形

粘土をターンテーブルに置き、手を使って陶器の形を作っていきます。

乾燥

形ができたらオーブンでゆっくりと温めて、水分を蒸発させます。

ペイント

ブラシを使用して自由にペイントします。

加熱

窯が最高温度に達するまで、温度を徐々に上げた後は、今度はゆっくりと温度を下げていきます。

完成！

Info

住: 28, hamlet 5, Bat Trang Village, Gia Lam Dist., Hanoi
8:00～18:00
営: 入場5万VND(G、1、2、4階)／9万VND(3、5階)、博物館＋陶器体験込み18万9000VND、陶器体験のみは7万VND
URL: http://tinhhoalangnghe.vn