ベトナム国立交響楽団(VNSO)コンサートマスター ダオ・マイ・アイン(Dao Mai Anh)さん

ベトナム国立交響楽団(VNSO)コンサートマスター
ダオ・マイ・アイン(Dao Mai Anh)さん

1969年生まれ。ハノイ出身。7歳の時、ヴィオラ奏者だった父の影響でヴァイオリンを習い始めた。1979年、ベトナム国立音楽院(旧ハノイ音楽院)入学。1993年にVNSOへ入団し、現在に至る。
URL: https://vnso.org.vn

2023年は日越外交関係樹立50周年音楽を通じて、両国の絆をもっと深めたい

情熱の限りを音楽に注いだ人生オーケストラの基盤の構築とともに

私の両親は共に音楽アーティストでした。その影響で幼い頃から音楽に慣れ親しんできて、現在もヴァイオリニストとして活動しています。私が所属しているVNSOは1984年6月に設立され、その当初から携わっています。当時はオーケストラ音楽の人気はそれほどで
もなく、観客はまばらなことが多かったし、 練習場所にはエアコンがなく、暑くて厳しい環境の中でやっていました。それでも一生懸命練習を積み重ねていった結果、国内外からも評価してもらえるようになり、近年は日本や韓国、中国、アメリカ、ロシア、イタリアといった国外でも演奏する機会を得られるまで成長しました。
 

2009年に日本人指揮者の本名徹次さんがVNSOに所属してくれたことは、大きな転機となりました。音楽性が一気に向上し、国内のオーケストラの発展に多大な貢献を果たしてくれたと言えます。

ベトナムの伝統と歴史を感じるVNSOの公演が目白押し!

VNSOは、直近では6月23日&24日にフランスとベトナムの外交樹立50年を記念するコンサート、7月1日(指揮者・チュンミン)・8日(指揮者・レフィフィ)には定期公演が予定されています。オンラインで簡単に予約、支払いができるのでお気軽にお申し込みください。また、日越外交関係樹立50周年を記念し、日越友好交流の歴史に基づいた新作オペラ「アニオー姫」公演の準備が進んでいて、9月に上演開始予定です。両国の良好な外交関係の物語を後世に伝えることが目的で、今後も深い日越関係を築いていけるようにと願い、世界に発信しますのでお楽しみに!
 

私自身は、2003年に日本政府・文化庁外国人芸術家海外研修制度というプログラムで日本(大阪&東京)に滞在し、そこで多くの日本文化を学びました。特に日本人を尊敬している理由はどんなに辛い時も逆境に立ち向かっていく侍精神です。そんな精神を持つ日本人にどんどんベトナムに来てほしいですね。
 

ベトナム北部には四季があり季節ごとに異なる美しい花や素晴らしい景色を見ることができます。ハノイの旧市街にはホアンキエム湖、パリ・オペラ座のレプリカであるハノイオペラハウス、ノートルダム寺院のミニチュアの大聖堂など、旧市街には見どころがたくさんあります。他にはハロン湾、タイバク、モクチャウ、ハザン、ムイネー、ダナン、ホイアン、ニャチャンなどおすすめです。 
 

私たちは日本の皆さんを心より歓迎し、ベトナムと日本の交流がより長く、実りあるものになることを願っています。

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