写真家 レ・ミン・ドゥック(Le Minh Duc)さん

写真家
レ・ミン・ドゥック(Le Minh Duc)さん


1995年生まれ。ハノイ出身。2015年からハノイでの日常の撮影
を開始し、2017年よりフェイスブックに投稿。2023年3月現在の
フォロワー数は1万越え。使用カメラはNikon(ニコン)のニコマ
ートFTN。現在はIT企業に勤めながら兼業で活動。趣味はコー
ヒーがおいしいカフェ巡りやボルダリングなど。
FB: Hanoian

急速に変化し続けるハノイの今を撮影
消えるかもしれない日常を未来に残す

年配者には懐かしい思い出を
若者には新しい感覚を提供したい


 写真を撮り始めたのは20歳ごろ、兄や友
人から写真を撮る楽しさを教えてもらったの
がきっかけでした。20歳は多感な時期です
のでストレスを抱えることが多かったのです
が、写真を集中して撮ることで気持ちが安定
するというか、そこに感情を集中させて解放
するような感覚を得たことから夢中になって
いきました。
 撮影した写真をフェイスブックにアップす
るようになったのは2017年のことです。ハノ
イで生まれ育った人=自分が、今生きている
時代の風景を残す、というのがコンセプトで、
その写真が10年後、その時代に生きる人た
ちがそれを見たときにどのように感じるの
かを知りたいと思って始めました。
 経済成長が著しいハノイですから、私が生
きる時代も数年で街の様子が変わったりし
ているので、今だからこそ写せる光景を残す
ようにしています。また、ハノイで生まれ育っ
たのに今は離れて過ごしている人にも見て
もらいたくて、故郷の現在を覗いて、少しでも
いいから懐かしいと感じてもらえる場所に
なってくれたら本望です。



ハノイで生まれ育ったからこそ
伝えられる故郷のシーンがある


 私の一番好きな写真は、雨が降っている
時の街の写真(右列写真の上から3番目)で
す。モモタマナという木がとても綺麗に写っ
ていて、美しいハノイの冬の朝を収められた
と感じています。ハノイは雨が降るとすぐ洪
水が起きるから迂闊に外を歩けないし、バイ
クや車は泥だらけになるしと、 嫌なことばか
りですが、中には心惹かれる風景も見つか
ります。今後、街が発展していくと、そういっ
た光景は見られなくなるかもしれませんね。
 だからこそ日本人のみなさんにはハノイ
が完全に変わりきってしまう前の、過去と現
在が混在している今訪れてもらって撮影を
楽しんでほしいです。ちなみに、私のお気に
入りの写真スポットは、定番ですがハノイ旧
市街です。有名どころ以外なら、旧市街から
東に向かったところにあるホン(Hong)川沿
いがおすすめで、ハノイ市内なのにもかかわ
らず、自然の壮大な光景を撮影できます。旧
市街もホン川も、現代的な風景はほとんど
見られません。歴史を感じられる貴重な場
所でしょう。
 フェイスブックの更新頻度は不定期なの
で、今後は投稿する頻度を上げていきます。
また、ハノイが好きでハノイの写真を撮るの
が好きな人が集まれるようなカフェをオー
プンするのも1つの目標なので、楽しみにし
ていてください。

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