この記事の目次
【ベトナム】消防法に関する問題・悩みを解決!消防コンサルタントの岡田さんに徹底取材!火災に備えたスプリンクラーの設置方法など日系企業様必見!
こんな方におすすめの内容です。
- ベトナム消防法に関して悩みを抱えている企業さま
- 消防の指定企業がローカル会社のため日系企業に相談したいと考えている企業さま
- ベトナム消防法改正に伴い、消防設備の見直しを検討されている企業さま
現在、消防法に関して悩みを抱えている企業様は多いのではないでしょうか?
法改正に伴い、気づかないうちに、罰金や指摘を受ける可能性も大いにあります。
今回は、ベトナム日系企業で唯一の消防法の問題を取り扱う、『消防・建築・内装コンサルタント』の岡田さん(イマムラインターナショナルのジェネラルディレクター)にお話を聞いていきたいと思います!
ベトナムでオフィスや工場を構えている企業様には、是非この記事に一度目を通していただければと思います。
消防コンサルタントの岡田さんをご紹介!
それでは早速、岡田さんのご紹介です。
イマムラインターナショナルのジェネラルディレクターとして、6年前の2017年にベトナムに来られました。
2022年に、ハノイ・そしてホーチミンと、相次いでカラオケ店で火災が起こり、多くの人が犠牲になったという悲惨な事故がありました。
建物や施設の防火対策強化が課題となる中、政府は規制を強めています。
違反があった場合は営業休止に追い込まれたり、厳しく処分されたりとペナルティも非常に大きいです。
実際に、以前正式に消防許可を得ていた企業が営業休止を余儀なくされたり、罰金を支払わされたりするケースが起こっています。
政府は、これまでの規定設備に加え、さらに追加設備として、スプリンクラーの設置や、貯水タンクの増設などを求めています。
消防法の問題についての現状とどう対処すれば良いのかの解決案を今回は岡田さんにお聞きしました💡
消防法が見直しされている背景
消防法が見直されている背景には昨今火災問題が挙げられます。
- ビンズオン省:32人の死者を出したカラオケ店火災を刑事立件 など
- 2022年8月初旬にハノイ市コウザイのカラオケバーで3名消防士が犠牲になった事件
https://thanhnien.vn/ton-vinh-3-chien-si-pccc-hy-sinh-trong-vu-chay-quan-kaoraoke-o-ha-noi-1851497353.htm
- バクニン工場(2023年1月)の火災
▼参考サイト
- ベトナム消防局監査の変化について
https://tkchemical.com.vn/jp/2020-03-23-09-25-21/2020-06-23-02-14-24.html - 消防法と消防法の一部条項の修正・補足法の施行細則について
https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/asia/vn/business/pdf/shobo/No79_2014_ND-CP.pdf - ビンズオン省:32人の死者を出したカラオケ店火災を刑事立件
https://www.viet-jo.com/news/social/220909151936.html
これらの問題によって、店舗(商業施設:オフィス・店舗・工場・カラオケなど)の営業に影響が出ており、消防設備改善の見直しの必要性が出てきているというわけです。
特に大きな理由が明確に一つ挙げられるわけではありませんが、直近のいくつかの事件が重なった結果の動きであると言えます。
消防法が具体的にどのように変わったのか?
消防法厳格化前は、消防法の基準が明確ではない部分も多く、ルールが見直しされ厳格化されたことで、かなり厳しくチェックされるようになりました。それが2020年末ごろです。
消防法の改正について
- QC(Quy chuẩn) 06 2021(2021年5月発行)
https://thuvienphapluat.vn/van-ban/Xay-dung-Do-thi/Thong-tu-02-2021-TT-BXD-QCVN-06-2021-BXD-Quy-chuan-ky-thuat-quoc-gia-ve-An-toan-chay-cho-nha-474757.aspx?v=d - QC(Quy chuẩn) 06 2022(2023年1月16日発行)
2021年の消防法改正で過去の内容が見直され問題が明確化されました。
警察消防局(PCCC)について
ベトナムには「PCCC(Phòng cháy chữa cháy)」と呼ばれる組織があり、これは一般的には消防署(局)を指します。(※言葉の意味としては「防火および火災処置」という意味です。)
▼PCCC(Phòng cháy chữa cháy)サイト
http://canhsatpccc.gov.vn/Home/tabid/40/language/vi-VN/default.aspx
PCCCはベトナムの公安省(Bo CA)がTOPにありますが、その下に属する組織となります。(Cuc PCCC)
消防見直しをやっていないことでのリスクについて
消防設備の見直しを行っていない場合、規模や内容によりますが、
5千円〜100万円単位の罰金が課されるケースがあります。
工場などは年に2回消防の監査(元々は年4回)がありますので、その際に設備条件をクリアしている必要があります。
また、別枠で抜き打ち監査もあるようですので注意です。
消防はライセンスを持つ推奨業者に依頼するのが一般的
消防に関しては、ライセンスを持つ推奨業者に依頼するのが一般的な流れです。
推奨業者への依頼はかならず必須となります。
工場→ゼネコン→サブコン→設備業者→推奨業者(必須)
今までの流れでは工場から依頼が開始され、いくつもの業者が間に入り、最終的に推奨業者に仕事が届きます。
推奨業者はベトナム人だけのローカル会社が殆どです。
ライセンスを持つ推奨業者は消防のライセンスを所有します。
これはベトナム人だけが許されたライセンスで、このライセンスは公安省の消防大学で数ヶ月勉強した者が国から許可されます。また、組織が消防を行うには、3名は必ずこのライセンス所有者が必要とされています。
問題点
- ベトナムのローカル指定会社に依頼しなければならず、しっかりと対応されているのかブラックボックスになっていたり、やりとりがわからなかったりする。
- 日系企業に依頼したいが、どこに依頼していいのかわからない。
※POINT岡田さんの会社は上の図の「設備業者」にあたります。推奨業者であるパートナー企業と直接提携しているため、工場からダイレクトに日本語で仕事を引き受けられるのが強みです。
岡田さんは消防関係者との繋がりが多いので、しっかりと消防について学ばれています。
安心してご依頼できますね。
工場見学!さっそく工場の中へ!
それでは早速”タンロン1工業団地”の中にある企業様を取材しながら、実際にどんな箇所に消防に関する問題点があるのか一緒に見ていきましょう。岡田さんのクライアントの工場へお邪魔しました。
※POINT
タンロン1は2006年開始の工場地帯です。そもそも、2006年当時は現在の消防法の厳格化などの基準で工場が作られていないため、古い基準のままの工場も多く、厳しくチェックが出来ていない箇所が多いそうです。
実際の現場の3つの問題点
工場における実際の消防の問題点としては大きく3つ挙げられます。
1)厳格化されたルールに設備が対応できていない問題
21年の消防法の大きな改正により、それに対応しきれていない状況が挙げられます。
例)貯水槽、ポンプ、スプリンクラー、煙探知器、煙を排気するファン、換気設備
2)毎回罰金で時間もコストもかかっている問題
消防対策の現状や申請、許可の有無などを把握出来ていないが故に毎回指定を受け、その度に毎回罰金で時間もコストもかかっている問題が挙げられます。厳格化されたことで基準通りにやればクリアできます。※ただ、オーバースペックになることもあるので専門家の意見が合ったほうがいいでしょう。
3)証書を保管していない問題
通常「図面作成→工事完了→問題なし」この流れで消防設備を実施しますが、年月が経てば工場の日本人担当者も変われば、サプライヤー側の担当者も変わるため、情報が引き継がれていないという問題が多々あるそうです。そもそも証書を出していなかったり、あっても紛失していたりするケースが多いので、その点は問題として挙げられます。
4)設備レイアウトを変更した後に申請していない問題
工場においては追加設備でレイアウトを変更したケースも多いです。
例えば、間仕切りが申請なしで作られてあったり、申請と許可されていないケースです。
解決策
- まずは現場の把握し報告書の作成:岡田さんの会社で無料で対応可
- 工場側承認後、設計図面の作成
- 工事実施
- 解決!
これらのプロセスを一気に解決するのが”IMAMURA INTERNATIONAL VIETNAM”さんです。ベトナム日系企業でスムーズにこれらのプロセスを完結することができます。通常は最終的に推奨業者に依頼しなければならないのですが、この点は岡田さんにご依頼すれば対応可能であるため、推奨業者に依頼しなくても済むのはありがたいですね。
専門的なことも絡んでくるため、言語の通じる日本人の専門家に任せるのが一番です。
また、岡田さんは”消防コンサルタント”として非常に信頼があり、なんといっても日系企業で安心して頼めるというのが一番のポイントですね。
お困りの方は”岡田さん/IMAMURA INTERNATIONAL VIETNAM”さんにご相談されるのが早いかもしれません。
HP:https://iiv.asia/
住所:Tầng 2-3, Tòa nhà Golden House, Ngõ 66 Đê Tô Hoàng, Tổ 53, Hai Bà Trưng, Hà Nội
電話番号 0888568811(日本語)
メールアドレス iiv@imamura-co.com
終わりに/まとめ
今回は現在のベトナム消防法の実態や問題点と解決策まで消防コンサルタントの”岡田さん/IMAMURA INTERNATIONAL VIETNAM”さんにインタビューしながらご紹介をさせていただきました。
消防については岡田さんにご依頼することで、
- 日本語で対応可能
- 消防局(PCCC)と交渉できる点
- 安全性の観点から問題点を見える化できる
- 罰金のリスクが減る
- 計画とご予算に合わせオプションをご用意提案可能
- 本社に決裁がとりやすくなる
消防に関する業務委託に関しては、日系企業がまだまだ入り込んでいない領域です。
通常、規定内容を満たしているかどうかの確認を推奨会社にしてもらいますが、推奨会社はベトナム現地のローカル企業ばかりです。言語の壁やしっかりと対応してくれているのか、どういった設備が具体的に必要でいくらかかるのかなど、日本人も理解できていない部分が多く、不安な点が多くあると思います。
そんな中、ベトナムに店舗を構える日系企業様の強力なそして貴重な!!サポーターとして、今回は消防コンサルタントの”岡田さんにご依頼いただくことで消防の問題点を解決できることを願います。
皆様のお役に立てると幸いです。
インフォメーション
住所:Tầng 2-3, Tòa nhà Golden House, Ngõ 66 Đê Tô Hoàng, Tổ 53, Hai Bà Trưng, Hà Nội
電話:0888568811(日本語)、0362207855(ベトナム語)
営業時間:8:00〜17:00
業種:内装、建築、オフィス、工場、店舗デザイン設計、施工管理、内装工事
お気軽にお問い合わせください。
お電話番号:0888568811(日本語)
メールアドレス:iiv@imamura-co.com