この記事の目次
ハノイ市民に愛された「伝説の亀」に会いにホアンキエム湖にある玉山祠(ぎょくさんじ)へ行ってきた!
皆さんこんにちは、人生ユタカです!
ついに・・・ついに・・・
玉山祠(ぎょくさんじ)にやって参りました~~~~!!!
実は、ココ、ずっと来たかったんだよね…。
ハノイでも結構有名な観光スポットで、気になっていたんです。
長年の夢が叶ってようやく足を踏み入れた玉山祠、気合十分でリポートしていきます!
玉山祠(ぎょくさんじ)はホアンキエム湖(還剣湖)に建つ寺院
玉山祠は、ホアンキエム湖という湖に浮かぶゴックソン島という小さな島に建っている寺院です。
13世紀に建てられた古い寺院ですが、18世紀に再建されたそうです。
門には左に虎、右に龍が描かれていました。(ちなみに裏には鯉と鶴)
↑「筆の塔」です。
儒教思想について書かれているようです。
↑こちらが「硯台の門」です。
あの書道でつかう硯(すずり)が乗せられています。
こちらが、玉山祠の入口。
夜に訪れたので、真っ赤なライトアップがなかなか印象的でした。
向こう側には人がたくさん!!
玉山祠が人気観光スポットだという事がよく分かりますね。
なんでもこの寺には、1968年にホアンキエム湖で捕獲された
体長2m10cmの大亀の剥製があるらしいのです。
そしてその大亀が、ハノイの人々に大人気らしく、
皆さんのお目当てはきっと、その亀なのでしょう…!
そんなに愛されている亀…これはますます楽しくなってきました!
敷地内へ!境内のライトアップが印象的だった!
橋に向かって左側がチケット売り場です。
風情があります。
入場券をゲット!!
お値段は30,000VND(約145円)でした。
実は、2011年は10,000VNDだったらしいのですが…
……6年間で2万ドンも値上がりしていますね!
それだけベトナムが経済的に成長しているという事でしょう。
ちなみに右側にあるのは女性用のズボン貸し出しカウンターです。
お寺の中では露出の多い服装で歩くことが禁止されているようで、
こちらで無料で服を貸し出しています。
(大きめのつなぎの服で、服の上から着ますので更衣室などは特に必要ありません)
↑こんな感じの服です。
観終わったらこちらに返却します。
こちらが「フーテック橋(Thê Húc:旭棲橋)」
目の前に広がるのは、鮮烈な赤!!
門の所もそうでしたが、なかなか強気なライトアップのセンスも、夜の玉山祠の魅力の1つなのかも…!?
ちなみに橋までは無料です。
橋の奥に見えます門の奥からチケットが必要になります。
↑「得月楼」と書かれた門です。(麒麟と亀が描かれています)
早速中に入ってみましょう。
入り口すぐには中国の建築を思わせるような扉が並んでいます。
こちらが、ホアンキエム湖の入り江。
まるで映画のワンシーンみたい!すごく雰囲気のある光景です!!
人だかりができていると思ったら…屋外ステージ(?)でコンサートの真っ最中
何やら人だかりができて盛り上がってるな、と思ったらコンサートに遭遇!
歌手の方がパフォーマンスしていました。
しばらくショーを満喫して・・・・・・
出演者の方とツーショット☆
ベトナム美人さんでした!
お寺の中に潜入!伝説の亀には会えるのか!?
ライトアップとコンサートを楽しんで、いよいよ寺院の中へ!
装飾が凄いです。
入ってすぐにあります。
このお寺には「文昌帝君(ぶんしょうていくん):文章の神」、「関聖帝君(関羽):三国時代の蜀の武将・関羽の道教の神」、「呂 洞賓(りょ どうひん):中国の仙人」と、「チャン・フン・ダオ(陳興道):大越陳朝の王族・武将」が祀られています。
なんともユニークな表情の馬がいました。
さらに奥に行くと同じような壇があります。
武器がいっぱいあるのでチャン・フン・ダオですかね。
おお!豪華!!!
13世紀~14世紀にはここの寺院で皇帝や貴族が釣りを楽しんでいたようです。
他にも色々見てまわり・・・・・・
そして・・・
ついに・・・・・・!!
いた!!!
いらっしゃいました!
見よ、この貫禄!!
この、存在感!!!
こ・・・これが、ハノイ市民に愛された、伝説の亀・・・!
その姿、堂々たるものなり!
なんたって、体長210cmですからね!長身の成人男性くらいあります!
2015年にハノイ市民により発見された遺体、推定年齢は100歳でした。
この亀がこんなにハノイの人々に愛され、「伝説」とまで呼ばれ語り継がれているのには、ちょっとしたわけがあるのです。
ホアンキエム湖の大亀には、今なお語り継がれる伝説が存在する。
ベトナムが中国の明に支配されていた15世紀、後に黎(レ)朝(1428~1527年、1532~1789年)の初代皇帝となるレ・ロイ(Le Loi=黎利)が、湖の宝剣によって明の駆逐に成功した。
平和な日々が続いていたある日のこと、レ・ロイが湖を散歩していると神の使いである大亀が現れ、宝剣を持ち主の竜王に返すように言って、湖の底に持ち帰ったという。
この伝説から、湖は「ホアンキエム(Hoan Kiem=還剣)湖」と呼ばれるようになった。引用・出展:ベトジョー ベトナムニュース
・・・という背景があって、亀とホアンキエム湖は、切っても切れない関係なんだそうです。
折角なので「伝説の亀」についてもう少しだけ調べてみた
なかなか興味深い話を聞いたので、もうちょっとだけ、剥製として大切にされている、この亀について調べてみました。
名前:シャンハイハナスッポン
分類:カメ目スッポン科ハナスッポン属
生息:ベトナム(ホアンキエム湖)
淡水に生息する亀の中では最大の亀。
2017年現在で生存が確認されているのは世界で3頭のみ。
うち2頭は中国の湖南省(長沙動物園)でオスメス2匹飼育されているのと、(研究チームが繁殖を試みているらしいです。)
ハノイの西約60キロのドンモー湖に生息する1匹(唯一野生)。
…という事は、この剥製になった亀が生きていた頃は、世界にたった4頭のシャンハイハナスッポンのうちの貴重な1頭だったというわけですね。
昔はこの湖に4頭くらいいたらしいですが、現在では誰も見ていないことから上記の亀が最後の一匹だったようです。
これは「伝説」と呼ぶに確かに相応しい…。
今では哀しい事に数が激減し、絶滅危惧種に指定されていますが
その原因は、乱獲や環境破壊。
70年代から90年代にかけて中国の揚子江流域やベトナムの紅河渓谷で乱獲されたそうです。
そのため激減していったそう。
う~ん…ちょっと考えさせられてしまいました。
世界的なレベルで貴重な亀に想いを馳せながら別れを告げる
「伝説」としてハノイの皆さんに愛され、剥製になってもなお大切にされているシャンハイハナスッポンに、想いを馳せながら、寺院を後に。
お寺から見た湖の夜景はとてもキレイでした。
真っ赤なライトアップも良いけれど、こういう夜景が好きだな…。
入場料も、ぐんぐん上がっているようですし・・・!!
~Information~
■玉山祠(ぎょくさんじ)/日本語
デン・ゴック・ソンDen Ngoc Son/ベトナム語
Temple of the Jade Mountain/英語
■所在地:90 Tho Nhuom, Hoan Kiem, Ha Noi
■電話: (04)-3825-5289
■営業時間:<夏季>7:00-18:30 <冬季>7:30-17:30
■休業日:なし
■日本語:不可
■入場料:3万ドン(2020年4月現在)
※2011年11月現在は1万ドンでした。9年間で2万ドン上がっています。
※取材日:2017年4月9日
よろしければfacebookページの「いいね!」をお願いします!
コメントを残す